2016年から一般公開になった迎賓館赤坂離宮を見学しました。
明治の西洋館にふさわしい気品と風格のある本館内の4つの広間、そして噴水が素晴らしい庭園。
一度は訪れたかった夢の宮殿を見学してきたのでご紹介します。
☆*: .。.目次 .。.:*☆
夢の西洋宮殿!迎賓館赤坂離宮について
紀州徳川家の江戸中屋敷跡に10年の歳月をかけ、当時の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて完成させた、日本で唯一のネオバロック様式の西洋宮殿は1909年に東宮御所として建設されました。
住所:〒107-0051 東京都港区元赤坂2-1-1
電話番号:03-3478-1111
公式サイト:https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/
公式Twitter:https://twitter.com/cao_Geihinkan
公式Instagram:https://www.instagram.com/akasaka_geihinkan/
最寄り駅は四谷駅
最寄りの駅は四谷駅、見学入口の西門までは徒歩4分ほどで到着。
セキュリティーチェックは厳しい
西門から入り、空港と同様金属探知機で手荷物検査があります。
飲料持参者は一口飲むように促されます。
参観料は施設により異なる
- 本館・前庭(一般)1500円、大学生 1000円、中高生 500円
- 前庭のみ 300円
- 和風別館・本館・前庭(一般)2000円
小学生以下は無料。
希望者は説明が聞ける音声ガイド(200円)あり。
本館へ入場
本館サイドの参観者専用階段から入場します。
階段、右前方にはフォード大統領が植樹されたハナミズキが。
館内はセキュリティ確保のため撮影、スマートフォン、携帯電話、タブレット等の操作は一切禁止している為、荷物内に収めることを義務付けられます。
壁、カーテン、家具等に触れることも、もちろん厳禁。
※館内の写真は絵葉書にてご紹介します。
それぞれの役割を担う4つの広間
4つの広間はそれぞれに特徴があり役割も異なります。
もっとも格式の高い【朝日の間】
要人の表敬訪問、首脳会議、国賓が天皇皇后両陛下とお別れの挨拶に使われるもっとも格式の高い部屋。
- ノルウェイ産の大理石が使われている周囲16本の円柱
- 壁には京都西陣金華山織
- 床は紫色が基調の桜花模様の「緞通」
- 天井には朝日を背に白馬の香車を走らせ天空をかける女神の絵画
控えの間【彩鸞の間】
控えの間、条約や協定の調印式として使われる部屋。
- 部屋の左右にフランス産の大理石の暖炉
- 暖炉の上には大きな鏡、両脇には大きく羽を広げた想像上の鳥、鸞の金色のレリーフ
- 10枚の鏡が部屋を広く見せ、鎧や兜、剣、スフィンクスの金箔レリーフや猫脚の家具
晩餐会が催される【花鳥の間 】
公式晩餐会が催される大食堂として使われる部屋。
- 深い森を思わせる木曽産のシオジ材で板張りされたシックで落ち着いた雰囲気の部屋
- 壁は日本画家による、草花と戯れる 鳥を表現した七宝が30枚
- 天井の花鳥はフランス人画家による36枚の絵
かつての舞踊室 【羽衣の間】
かつては舞踊室とよばれ、歓迎式典、食前酒がふるまわれる部屋。
- 中2階にオーケストラボックスがあり、演奏会が開催されることも
- 部屋の広さも最大、迎賓館赤坂離宮の中で最も大きなシャンデリア3基が設置
- 壁には和洋の楽器のレリーフ、天井画は謡曲の羽衣の景趣を描いた、屋外を思わせる空の大絵画
どの広間もそれぞれに工夫が施されてうっとりする美しさ!今にもロングドレスにティアラをつけたお姫様が姿を見せそう(*^-^*)
本館南側の【主庭】
創建当時からの国宝指定の噴水
低い位置に設計された噴水から見る本館は、青空の元、ビル一つ見えない創建当時の景観のまま。
- 噴水は彫刻の石組みの上に青銅製の水盤
- 中盤にはシャチ、縁石には亀、四方には鷲の上半身に下半身はギリシャ神話に登場する伝説上の翼を広げたライオン「グリフォン」
- 縁石の外側はサツキの植栽
本館正面の特徴
世界各国からの賓客を迎える中門からの前庭と本館正面。
特徴的な設計と屋根のデザイン
- 建物の両翼を前方に張り出し、湾曲させている
- 中央正面、三角の屋根には菊の五七の桐紋
- その上、両サイドに阿吽の鎧兜
- 更に横には星がちりばめられた天球技と霊鳥
前庭
前庭で息づく樹齢200年?300年とも言われているスダジイの巨木と、きらびやかな中門。
1日20食限定のアフタヌーンティー
本館を見ながら、優雅にアフタヌーンティーも楽しめます。
詳しくは迎賓館公式サイトをご覧ください。
「【迎賓館】一度は訪れたい!夢の宮殿を見学しました」のまとめ
贅の限りを尽くし、御所として建てられたものの、明治天皇は「豪華すぎる」とおっしゃり、当時の皇太子ご夫妻がお住まいになることは叶わなかったそう。
戦後、皇室から国に移管され、国立国会図書館、裁判所、東京オリンピック組織委員会などに使用されたのち、現在の迎賓館として使われれることになりました。
2009年に国宝指定、2016年からは一般公開、夜間公開時の日没後にはライトアップも行われています。
非日常体験の出来る、素晴らしい宮殿へ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
ひと時、夢の世界へいざなってもらえますよ。
※見学の際には公開日をHPやTwitterで確認してくださいね。