植物

月下美人は神秘の香りで夢の世界へと誘います

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一夜限りのはかない命、闇夜に浮かぶ純白の美しさに心酔する、月下美人の花をご存知ですか?

天女がまとう透き通る薄絹の衣のような、繊細な花びらを幾重にも重ね、神秘の香りを漂わせながら凛と咲き誇る美しいシルエットは夜のひと時、鳥肌が立つほど魅了されます。

月下美人はサボテン科の多肉植物です

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メキシコからブラジルにかけての中南米熱帯雨林に自生するサボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物。

独特の形状で一夜限りの妖艶な花を咲かせます。

月下美人の雌しべと雄しべは不思議

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雌しべ

わかめのような平べったい葉から伸びるたくましく太く長い茎は雌しべです。そよ風に揺れて誘いかけるようになびき、あやしい形状をしています。

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花の中央から繊細な絹の糸の様に無数に出ているのが雄しべ。

そして…

雄しべの先端の蜘蛛の様な、星の様な、雄しべに守られるように存在するのも雌しべなんですって!

夜のひと時の短い命

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左:夕方16時 今日咲きますよ、と教えてくれています。

右:18時 少し 開き出しました。

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3時間ほどかけて21時には直径20~25㎝ほどの花びらを広げ、英名「夜の女王」と言われる妖艶で魅力的な花は満開になりました。

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そして…ゆっくりと翌日の3時頃にかけて花びらを閉じ、目が覚めた時にはたくましく花を支えた茎も力尽きてしまいました。

月下美人の花言葉

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あでやかな美人

はかない恋・はかない美」

ただ1度会いたくて

華やかでかぐわしい香りを放つ女性らしい雰囲気、ほんの一夜限りの

短い命、はかなさとロマンチックな花言葉はまさしく美人薄命そのものです。

川端康成も愛した『月下美人』

葉山の古風な洋館、小宮邸を舞台に繰り広げられる夏の夜の短編小説

川端康成著『月下美人』の文中で作者は

『夢の国の花…白い幻の花よう』

『夢幻に浮かぶ花のよう』

『そよ風にゆれるように開く、蓮の開くように咲く』

と表現し、花を愛でながら交錯する人間模様や感情の機微を絡め、月下美人の花がいかに美しく、心酔するかを表現しています。

月下美人の育て方

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月下美人は高温、多湿を好む、中南米原産のサボテン科クジャクサボテン族です。太陽は好きですが照り付ける強い陽ざしと霜は苦手です。

土と鉢

サボテン用の土、又は赤玉5・鹿沼土2・腐葉土3を合わせた土と水はけを良くするため、素焼きの鉢を用意。

育てる環境

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  • 11月~4月 日当たりの良い室内
  • 5月~6月 戸外の日向
  • 6月~9月 戸外の半日影
  • 9月~11月戸外の日向

水やり

5月から9月は乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷり。

11月から4月は乾いてから2~3日後に少な目に。

肥料

4月~9月(生育期) 茎や葉が育ちすぎない様に窒素が少なめでリンとカリが多めの肥料をたっぷりと与える。

11月~春 なし

開花時期

7月~11月

花が咲くまでの記録

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9月のある日、蕾が付きました。

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1週間後、蕾らしくなり茎が伸びて、少しカーブしてきました。

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2~3日後、さらに首をもたげるようにカーブし、蕾がふっくらとして来ました。

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蕾が付いてから2週間目、さらにふっくらと膨らんで正面を向き「今夜咲きますよ」のサイン。

暗くなり始めた18時頃、重なり合った薄い花びらを少しづつ広げ始めました。

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ジャスミンのような甘く優雅な香りを漂わせながら、薄絹の衣のような花びらをゆっくりゆっくり広げます。

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2時間ほどかけて誇らしげに開花した姿です。

右の写真はあかりを消して、スポットライトを当てた特殊撮影。闇夜に浮かび上がり、妖艶に見えます。

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横顔もうっとりするほど美しい。

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一夜限りのはかない命を精いっぱい咲いてくれているかと思うと健気で愛おしくくなります。

月下美人酒と食用

せっかくの美しい花を一夜限りにしてしまうのは忍びない、と思うのなら、満開の美しい時に花の付け根から取り、焼酎かホワイトリカーに漬け込むと何年も花酒として楽しむことが出来、花びらは酢の物やお浸しにして頂けるそうです。

月下美人のまとめ

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背丈が1メートル以上になり、温度管理・肥料・日光に気を付けないと花を咲かせることが難しい月下美人。

上手な方は1年に数回、いくつもの花を咲かせるようですが、我が家の美人さんはやっと1メートルになった若いお嬢さん。

昨年初めて待望の一輪の花を咲かせてくれて感激したのですが、今年はなんと!4輪の花をプレゼントしてくれました。

来年も又夢の世界へいざなってもらえるように、可愛いがっていきたいと思います。

本日もご訪問くださり、ありがとうございました。

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